レザークラフトをする上で圧着ローラーは革を織り返したところにクセをつけたり、縫い付けた糸を馴染ませる際に使用するといった目的があります。ただ、圧着ローラーは絶対必須というわけでもないため、本記事では圧着ローラーの使い方や必要になる場面を紹介していきます。参考にご覧ください。
圧着ローラーとは?
基本的な道具のひとつで、絶対必須という訳ではありませんが色々なシーンで活躍する便利な道具です。
ハンマーではムラになってしまうような広い面の圧着に便利です。
どういうときに使うのか?
- 革を折り返したところや、折り目にクセを付ける際に使用する
- 革同士を接着する際に、接着後にローラーを転がして圧着に使用する
- 縫った後、ステッチンググルーバーの溝や捻引きで付けた溝に糸をなじませる際に使用する
など、色々と使い道はあります。縫った後コロコロと転がすだけで何と糸がなじむ!というすぐれもので作品のクオリティを上げたい人には必須と言っても良いでしょう。
裁縫に例えるならヘラ
家庭科の授業で裁縫をやった時、チャコペンで付けた線を折り返したところにヘラみたいなものでカリカリやってアイロンかけたりして痕を付けたことありませんか?あれの革版だと思えばいいです。ただ、ヘラはヘラであるんですが、使い道は必ずしも同じという訳ではありません。
カリカリやって…?まぁ圧着ローラーもコロコロやるだけだから同じかぁ(もっと良い表現なかったかな)
圧着ローラーの使い方
使い方としては先ほど書いたように、3つあります。
- 縫った後の糸を馴染ませるために使う
- 接着したものを圧着させるために使う
- 折り目をつけるために使う
あまり強く圧着ローラーを使用すると革の質によっては折れてしまうので状況を判断しながら使うようにしましょう。ほとんどは圧着と糸の抑えで使うので重宝します。ただ、これだけで強く圧着してしまうと、ローラーの跡がついてしまうので床革などを一枚あてながらローラー圧着をするとうまくいきます。
きちんと貼れていない状態でローラーをかけてしまうとねじれや歪みができてしまうことがあるので注意しましょう。また、ローラーの端で傷つけてしまわないようにも気をつけてください。
圧着ローラーの入手方法
絶対必要かといえば、そうとも言い切れないですが、使用頻度はなかなか高く便利なものなので、あったらとても便利という感じです。かといって、ローラーがないとできないということはありませんので、最初にそろえる道具で余裕があれば購入という形でいいです。
「代用が効く」ということとそこそこ値段はするものなので余裕が出てきたら買い足してもいいくらいの道具です。ちなみに、木槌で抑える方法が参考書に書かれていることが多くありますが、力加減を失敗すると木槌の丸い痕が革についてしまう場合があるので最初は慣れが必要です。
100均で代用を探すのもあり
100均のクッキーローラーやクッションローラーでも十分代用できるのでまずは試しに買ってみるのもいいでしょう。他にも端の方を圧着するのであればクリップでもいいかもしれません。
おすすめの圧着ローラー
こちらが主に一般的な金属製の圧着ローラー。1000円前後で購入できます。
こちらも金属製の圧着ローラーですが、先ほどのより幅が広いので面積のある作品にはこちらを使うといいでしょう。価格は大体2000円程度です。
レザークラフトで使う圧着ローラーまとめ
あったら便利=作業効率もクオリティも上がる
圧着ローラーなくても「代わりのものでレザークラフトを楽しんでいるぜ!」という方は少なくありません。圧着ローラーは制作の上で、「作業効率できる」「作品のクオリティを安定化させる」といった便利品なので、必須かどうかは個人の裁量に任せられます。そこまで高い商品でないため、レザークラフトを楽しむためにまずは形から揃え得てみるのも良いかもしれませんね!