本記事ではレザークラフトにおすすめの手縫い針の紹介を行っています。また、ミシンで縫う場合と手縫いの場合の違いなどレザークラフト初心者に向けた内容の記事となっています。
レザークラフトに使える手縫い針とは?
レザークラフトでは革同士の接合方法は接着剤やテープを使用しますが、革同士を縫い合わせる事が多いです。手縫い針とは革同士を縫い合わせる為に使用する針のことです。レザークラフトで革同士を縫う工程の必需品と言えます。
手縫い針の選び方
裁縫用の針は代用出来るのか?
レザークラフト用の針と裁縫用の針の明確な違いは針の先端が丸まっているか尖っているかの違いになります。レザークラフトは事前に穴を開けてそこに針を通す為、針先が尖っている必要はありません。むしろ針先が尖っていることで革を傷付けてしまう可能性あります。また、扱う糸の太さも違う為そもそも裁縫用の針だとレザークラフト用の糸が入らないでしょう。
手縫い針は何を基準に選ぶのか?
選ぶ基準は「長さ」と「太さ」になります。長さについては5㎝~6㎝程が一般的です。太さに関しては初心者のうちは少し太めのものを選びましょう。細すぎるものは作業中に折れてしまったり曲がってしまう可能性があります。
手縫い針の種類
丸針
針先が丸くなっている針です。菱目打ち等をで開けた穴に糸を通す際に使う針になります。針先が丸くなっている為、革を傷つける心配がないです。レザークラフトを行う上で一番使用頻度が高い針なのでは無いでしょうか。レザークラフトを始める時には漏れずに購入しておきましょう。
三角針
三角針は丸針とは違い先端が尖っている形状の針になります。丸針とは違い事前に革に穴を開ける必要がなく作業を進めることが出来ます。とはいうものの柔らかい革、もしくは薄い革の場合のみ使用できます。
すくい針
すくい縫いをする際に使用する針になります。すくい縫いとは筒状のものを縫う時に行い表に縫い目が目立たない方法になります。
カーブ針
カーブ針は手で縫いにくい箇所を縫う為に使用する針になります。見た目は名前の通り湾曲した形状をした針になります。作品を作る上で丸針が使いにくいシーンが出てくる場合があります。そんな場合にカーブ針を使用する事で円滑に作業を進める事が出来ます。
手縫いとミシンの違いはあるのか?
手縫いがあればミシン縫いもあります。手縫いの良いところはミシンでは縫えない部分を縫う事が出来ます。逆にミシンのメリットとしては作業スピードが格段に上がります。手縫いの場合1時間かかる作業でもミシンを使用する事で3分程度で終わります。
作業スピードは上がりますが、ミシンでは加工できない革があったり、仕上がりに差が出ます。また、ミシンの価格は3万~程度の費用が必要になるため、趣味というよりも副業的な観点で作品を量産する方向けと言えます。
手縫い針を使った基本的な縫い方
縫うまでの工程はざっくりと以下の4工程になります。
- ガイドラインを引く
- 菱目打ちで縫い穴を開ける
- 革を縫う
1.ガイドラインを引く
糸を通す穴を開ける前にどこのラインに糸を通すか先にガイドラインを引く必要があります。ガイドラインを引くにあたってネジ捻などの道具を使う事できれいにラインを引くことが出来ます。
2.菱目打ちで縫い穴を開ける
ガイドラインが引き終わったら、穴を開ける工程に移行します。菱目打ちを使ってガイドライン上に穴を開けていきましょう。綺麗に穴を開けるコツは穴を開ける開け始める前に1段目を落として跡を付けます。ピッチ感覚がずれないように穴を開け終わったら終端には始端を合わせてスライドしていく事でピッチがずれる事なく穴を開ける事が出来ます。
革を縫う
- ①の穴から糸を通す
- ①に通した糸を②の穴から出す
- ②の穴にもう片方の糸を通す
- 均等な力で糸を左右に引き締める
- あとは①と②に通した順序で③~も繰り返します。
手縫い針まとめ
いかがだったでしょうか。今回はレザークラフトにおける手縫い針について紹介させて頂きました。針一つでも様々な種類使い道があります。最初は丸針だけでも大丈夫ですが、作成できるものが増えていくにつれて使用する手縫い針も増えていく事でしょう。