本記事ではレザークラフトで使用するゴム板について紹介しています。内容としてはなぜゴム板が必要になるのかを簡単な実験を交えて紹介していたり、レザークラフトで使うにあたってのサイズ感、ゴム板を長持ちさせる方法を紹介しています。
ゴム板とは?
レザークラフトにおけるゴム板の役割
ゴム板はレザークラフトの工程の中で基本的穴を開ける時に使用する道具です。穴を開けるだけであれば無理に持っている必要はないのでは?と疑問を持つ方がいらっしゃると思います。ゴム板を活用しない場合のデメリットとは2点あります。
- 作業台や机が傷ついてします
- 上手く穴が開かない
- 菱目打ちを使用する時
- ハトメ抜きを使用する時
- 革包丁を使う時にカッターマットの代わりにする
作業台や机が傷つくと言うことは何となく想像がつくでしょう。上手く穴が開かないという部分に付いて少し実験をしてみたいと思います。
なぜゴム板がないと穴が開かないのか?
前章に引き続き、なぜゴム板がないと穴が開かないのかを説明致します。今回は実験のために偶然デスクに転がっていた「フルーツの森」を使用してみます。
カラフルなフルーツのような水飴と水飴を入れるモナカが入った駄菓子になります。
カラフルな水飴を同梱している爪楊枝で食べるのが一般的です。
机に直置きした紙に爪楊枝を突き立てました。結果は一向に刺さる気配はないどころか、爪楊枝が折れてしまいそうです。
一方でモナカの上に紙を置いて爪楊枝で再度突き刺してみたところ、爪楊枝は紙とモナカに刺さり自立しました。今回の実験は紙を革、モナカをゴム板と見立てたなります。
つまりは革も同様に硬すぎる台の上で穴を開けることは難しく、刃が刺さる程度の硬さの台をかませることで刺さりやすくなるという事がわかります。
身近な例えでいうとピアスをニードルを使って開ける時もコルクや消しゴムなど受けがないと綺麗に開かないことと同様です。レザークラフトを始める時にはゴム板は必須と言う事が分かります。
レザークラフトで使うゴム板の選び方
ゴム板の選び方
ゴム板はあまりにも小さくなければ、どんなサイズを使っても良いでしょう。強いて言えば「面積」と「厚み」が重要になります。面積に関しては作業するスペースに合わせて選びましょう。よくあるサイズは22×15㎝のサイズになります。
厚みに関しては1㎝~2㎝程度あれば良いでしょう。厚みが薄すぎる場合は作業台や机まで刃が到達してしまい、革が上手く切れなかったり、綺麗に穴が開かない可能性が出てくるため最低限の厚みは必要になります。
おすすめのゴム板
手頃な入門サイズ
先ほど紹介したよくあるサイズのゴム板です。ゴムと言われると柔らかいものを連想しがちですが、かなり硬いゴムに分類される商品です。厚みもあって丈夫で長持ちしやすい為オススメです。
台座式のゴム板
コンパクトなサイズの為、作業スペースが限られている方がゴム板で占有されたくない方におすすめです。逆に言えばカッターマットの代わりに利用することは出来ない為別途カッターマットを用意する必要があります。
大きいタイプのゴム板
商品名にある通り大きいゴム板になります。カッターマットの代わりに使用する事も出来ますが、レザークラフト以外にも大きいスピーカー等の下に敷いて使う事も出来ます。フローリングに重量物をずっと乗せておくとフローリングが凹んでしまいます。このサイズのゴム板をかませることで凹みを抑えることが出来ます。
ゴム板の寿命や変え時はいつ?
ゴム板の寿命や替え時はいつ?
替え時は一概には言えませんが、ゴム自体が劣化したタイミングで交換が必要です。ゴムは温度によって保管状態が左右されます。特に良くないのは温度が高い状態です。温度が高い状態で保管しているとゴムが溶けてしまい使えなくなってしまいます。替え時はゴム自体が変形してしまったり、穴を開けすぎてゴム板自体がズタズタになってしまった時が変え時です。
ゴム板を長持ちさせるには?
ゴム板は使用していく事で劣化して、替え時が必ず来ます。少しでも長く使うためには前述したように温度が重要になります。わざわざゴム板のために空調を設定する必要はないですが、直射日光が当たらない所に置いておくなどゴム板が高温になり過ぎない工夫は必要になります。
ゴム板以外の雑誌やコルク板でも代用できる?
古くなった雑誌やコルク等がゴム板の代用品として使用することが出来ます。とは言え代用品は耐久性等を考えると代用品はあくまでも使用する事が出来るというレベルです。レザークラフトを趣味として続けるのであればゴム板を購入をおすすめします。
レザークラフト「ゴム板選び」まとめ
いかがだったでしょうか。今回はゴム板について紹介させて頂きました。ゴム板はどんなサイズを使用しても大丈夫ですが、作業スペースや保管場所次第でゴム板のサイズを選びましょう。
またゴム板はレザークラフトを行う上で代用が比較的に容易な道具に当たりますが、初心者こそ作品のクオリティを上げるために始めたてから用意をおすすめします。