陸上スパイクは種目ごとにプレートの形状やピンの配置などが異なっており、間違ったものを選んでしまうと記録が伸びなかったり怪我の原因となったりします。本記事ではミズノ(MIZUNO)の陸上スパイクの着目し種目ごとにおすすめのスパイクを特徴を踏まえて紹介していきます!スパイク選びに困っている、選び方が分からないという方は参考にご覧ください。
陸上スパイクの選び方のコツ
使用場所で陸上スパイクを選ぶ
陸上トラックスパイクは種目毎の種類以前に土グラウンドで使うのか、陸上トラックで使用するのかで選ぶ必要があります。土グラウンドで使用する場合は、オールウェザーと土兼用モデルを選ぶと良いでしょう。兼用モデルは土のグランドでの使用も前提となっている為、オールウェザー専用スパイクに比べて足に優しいものがほとんどです。
中学生や高校生に主に該当すると思いますが、学校の校庭が主な練習環境になっている方、中学校や高校入学から陸上を始めるという方はオールウェザーと土兼用モデルを選ぶと良いでしょう。
プレート(靴底)のタイプで選ぶ
陸上スパイクの靴底はプレートと呼ばれています。陸上スパイクと言えばトラックに突き刺すピンのトゲトゲのインパクトが強いですが、プレートはピンと同様に走行時の推進力を得るために重要な役割を担っています。
陸上スパイクのプレートにもざっくりと初心者向けと上級者向けのプレートがあり、見分け方としては1枚のプレートで靴全体を覆っているものが上級者向け、2枚に分かれているのが初心者向けとされています。
同じ1枚のプレートでもスパイク毎に硬さが変わります。プレートは硬い程、大きな反発を得ることが出来る為、タイムを出したいなら硬いプレートを選ぶ傾向にありますが、筋力がないとプレートを曲げる事が出来ないので、自分の筋力や体格と相談しましょう。
私はスパイクを選ぶ時にプレートを硬さをチェックしていました。現在のスポーツショップに並んでるスパイクもチェックしましたが、クロノインクスが段違いに硬かったです。
競技種目で選ぶ
当たり前かもしれませんが、メーカーはそれぞれの種目に合わせてシューズの開発を行っています。当然ですが、自分が選んだ種目のスパイクを購入する方がほとんどですが、中学生や高校生によくある事例ですが、100m~200mを専門としている生徒に顧問から突然400hに出場してくれと言われるような場合があります。
陸上競技は個人競技ですが、学生の大会では入賞すると学校毎に得点がはいり、総合優勝を争います。総合優勝を狙う為には多くの種目に選手を出場させることが絶対条件です。そのため専門外の種目の出場と言った自体が起こります。初心者向けのスパイクはトラック種目全般を網羅している為、競技レベルに関係なく一足持っておいても良いでしょう。
【ミズノ】短距離におすすめの陸上スパイク
クロノインクス9
推奨種目 | 100m~400m | 定価 | 33,000円 |
素材 | 人工皮革、合成繊維 | 重さ | 約160g(27.0㎝片方) |
おすすめポイント
オールウェザー専用の陸上スパイクであり、土のグランドでの使用は非推奨です。ミズノスパイク特有のスケルトンアッパーを取り入れており、軽量に設計されています。ミズノを代表する陸上スパイクです。高反発なプレートを使用しており走行時の推進力を得ることが出来ます。ひもを締める事でヒールのホールドも高める事ができ走行時の安定性が高い仕様です。
エックスブラストエリート
推奨種目 | 100m~400m | 定価 | 24,200円 |
素材 | 人工皮革、合繊繊維 | 重さ | 約170g(27.0㎝片方) |
おすすめポイント
オールウェザートラック専用です。エリート向けのスパイクでプレートが硬く、使いこなすためには筋力が必要になるので自信がない方はバージョンを落とすことも視野に入れておきましょう。足首にマジックテープがヒールのベルト繋がっており、足首のベルトを閉める事で、スパイク全体のホールド感上げることが出来ます。
エックスレーザーエリート
推奨種目 | 100m~400m | 定価 | 24,200円 |
素材 | 人工皮革、合成繊維 | 重さ | 約170g(27.0㎝片方) |
おすすめポイント
オールウェザー専用スパイクとなっており、土のグラウンドでの使用は非推奨です。ミズノスパイク特有のスケルトンアッパーを取り入れているため軽量設計となっています。基本的にはショートスプリントよりもロングスプリントに向けて作っており、プレートの内と外で剛性を変えている為、コーナリング性能をあげています。リレーの1走、3走を任されるような方にもおすすめです。
エックスブラストネオ
推奨種目 | 100m~400m | 定価 | 27,500円 |
素材 | 甲材/合成繊維、人工皮革 底材/合成底 | 重さ | 約185g(27.0㎝片方) |
おすすめポイント
エックスブラストネクストの後継品で2022年春夏シーズンに販売開始された陸上スパイク。カチカチなプレートで圧倒的高反発を得ることができる。100m〜200mにぴったりというより、それ以上の距離は負荷が高すぎて履いている自身にも相当な負荷がかかる。200mや400mを主軸としている陸上選手はXLASERの方を選ぼう。
エックスブラストネクスト
推奨種目 | 100m~400m | 定価 | 19,580円 |
素材 | 人工皮革、合成繊維 | 重さ | 約180g(27.0㎝片方) |
おすすめポイント
オールウェザー専用の陸上スパイクであり、土のグランドでの使用は非推奨です。プレートはかなり硬く100m~400mの対応とされていますがショートスプリントでの使用をおすすめしています。アッパーは足全体を包み込む設計をしており、走行時の安定性を増します。プレートの硬さ次第ではエリートモデルも検討しましょう。
エックスレーザーネクスト
推奨種目 | 100m~400m | 定価 | 19,580円 |
素材 | 人工皮革、合成繊維 | 重さ | 約180g(27.0㎝片方) |
おすすめポイント
オールウェザー専用の陸上スパイクであり、土のグランドでの使用は非推奨です。ミズノスパイク特有のスケルトンアッパーを取り入れており、軽量に設計されています。またコーナリングを重視してアッパーの外側に丈夫な素材を使用しています。ロングスプリンター向きの仕様となっておりプレートも少し柔らかめになっています。
中距離におすすめの陸上スパイク
ジオスパートMD
推奨種目 | 200m~1500m | 定価 | 22,550円 |
素材 | 人工皮革、合成繊維 | 重さ | 約170g(26.0㎝片方) |
おすすめポイント
ジオの名前は昔からあり、ジオ系は元は短距離スパイクとして作られていた印象が強いです。現在のモデルは中距離向けとなっており、形状は当時のジオスパイクを彷彿とさせるデザインです。ソールは全体的に薄く、重さもかなり軽いです。
200mから対応している中距離用スパイクであり、短距離スパイクに近いピン配置です。足前方に補強が入っており、コーナーでの遠心力に備えた仕様と言えます。長距離でも使用する選手もいるようですが、中距離スパイクにしてはクッション性等が省かれている為、おすすめはしません。
ジオスパートLD
推奨種目 | 200m~1500m ハードル | 定価 | 20,350円 |
素材 | 人工皮革、合成繊維 | 重さ | 約140g(26.0㎝片方) |
ジオスパートMDよりもさらに軽く履いている感覚さえ分からないほどのフィット感を感じることができます。また、価格もジオスパートMDよりも安く、デザインもメンズが好きそうなものが揃っています。サイズは22,5cm〜28cmまで、スパイクピンは7mm、固定ピンは2,5mmです。ホワイト×レッド×ネイビーの3色構成で赤のミズノマークがアクセントの陸上スパイクです。
長距離におすすめのミズノ陸上スパイク
クロノディスト7
推奨種目 | 800m〜10,000m | 定価 | 22,000円 |
素材 | 合成繊維、人工皮革 | 重さ | 約135g(27.0㎝片方) |
おすすめポイント
履き具合はランニングシューズに近いスパイクです。ランニングに2.5㎜と短いピンが付いておりピンの抜き差しに短距離スパイクのような負荷が掛かる事はない為、長い距離の試合に対応できます。最近はトラック種目=スパイクではなくなって来ており、厚底シューズを選ぶ選手も増えてきました。長距離のスパイクは厚底の規制が強まらない限りは無理に揃える必要は無いかもしれません。
ミズノ初心者におすすめ陸上スパイク
エックスファースト
推奨種目 | トラック種目全般 | 定価 | 9,900円 |
素材 | 合成繊維、人工皮革 | 重さ | 約215g(27.0cm片方) |
対応種目が幅広く、陸上競技を初めてまだ種目も決まっていないという方にもおすすめのスパイクです。オールウェザーと土トラック兼用の為、練習場所が土トラックの場合でも使用可能です。
注意点としては土で使用する場合、短距離をする場合、長距離を走る場合のそれぞれでピンの種類・長さを入れ替える必要があります。持ち運ぶ際にはピンとピン回しをセットで持ち歩きましょう。
エックススピリット
推奨種目 | トラック種目全般 | 定価 | 14,300円 |
素材 | 合成繊維、人工皮革 | 重さ | 約210g(26.5cm片方) |
対応種目が幅広く、陸上競技を初めてまだ種目も決まっていないという方にもおすすめのスパイクです。オールウェザーと土トラック兼用の為、練習場所が土トラックの場合でも使用可能です。
注意点としては土で使用する場合、短距離をする場合、長距離を走る場合のそれぞれでピンの種類・長さを入れ替える必要があります。持ち運ぶ際にはピンとピン回しをセットで持ち歩きましょう。
シティウスウィングFX
推奨種目 | トラック種目全般 | 値段 | 14,850円 |
素材 | 人工皮革、合成繊維 | 重さ | 約200g(26.0㎝片方) |
サイズ | (18)22cm〜28,5cm (60)22cm〜25,5cm | スパイクピン | 8ZA306(12mm) |
おすすめポイント
対応種目が幅広く、陸上競技を初めてまだ種目も決まっていないという方にもおすすめのスパイクです。オールウェザーと土トラック兼用の為、練習場所が土トラックの場合でも使用可能です。
注意点としては土で使用する場合、短距離をする場合、長距離を走る場合のそれぞれでピンの種類・長さを入れ替える必要があります。持ち運ぶ際にはピンとピン回しをセットで持ち歩きましょう。
シティウスウィングFX ワイド
推奨種目 | トラック種目全般 | 定価 | 14,850円 |
素材 | 人工皮革、合成繊維 | 重さ | 約200g(26.0㎝片方) |
サイズ | 24cm〜28,5cm | スパイクピン | 8ZA306(12mm) |
おすすめポイント
シティウスウィングFXの足幅が2Eから3Eに広がっているモデルです。基本的な性能は変わらない為、足幅が広く2Eのスパイクが履けないという方は試してみてみてはいかがでしょうか。ただ、陸上スパイクは靴内で足がブレないように少しきつめなサイズ感を選ぶと良いです。歩くだけで痛いなどのレベルでなければ無理にワイドサイズを購入する必要はないでしょう。
ブレイブウィングFX
推奨種目 | トラック種目全般 | 定価 | 11,000円 |
素材 | 人工皮革、合成繊維 | 重さ | 約230g(26.0㎝片方) |
サイズ | (18)21cm〜29cm (56)22cm〜28,5cm (60)21cm〜25,5cm | スパイクピン | 8ZA306(12mm) |
おすすめポイント
トラック種目全般に対応しているオールラウンドなスパイクであり、種目がまだ決まっていない方におすすめです。プレートがかなりフラットであり、クッション性が高い為ランニングシューズに近い足入れです。私自身も陸上を始めた当初使っていました。初心者の方向けと聞くとスピードが出ないのでは?と疑問に思うかもしれませんが、ピンの長さを調整する事でスプリントに対応することが出来ます。
ブレイブウィングFX ワイド
推奨種目 | トラック種目全般 | 値段 | 11,000円 |
素材 | 人工皮革、合成繊維 | 重さ | 約230g |
サイズ | 23cm〜30cm | スパイクピン | 8ZA306(12mm) |
おすすめポイント
ブレイブウィングFXの足幅が2Eから3Eに広がっているモデルです。基本的な性能は変わらない為、足幅が広く2Eのスパイクが履けないという方は試してみてみてはいかがでしょうか。ただ、陸上スパイクは靴内で足がブレないように少しきつめなサイズ感を選ぶと良いです。歩くだけで痛いなどのレベルでなければ無理にワイドサイズを購入する必要はないでしょう。
種目特性を無視したスパイクを使うとどうなる?
今回は種目別のスパイクを紹介させて頂きますが、陸上スパイクであればどの種目に使ってもいいのでは?と疑問に持つ方もいらっしゃるでしょう。
無酸素運動と有酸素運動と分類されるように陸上スパイクにも適材適所に仕様が変わっています。物理的には長距離スパイクで短距離種目に出場することは可能です。ですが、短距離スパイクに比べて長距離スパイクは足を保護する目的も持っている故に重量があり記録は狙いにくいです。
特性を無視すると怪我のリスクも
1500mに出場する際に100~400m用のスパイクを着用してレースに望んだところ、レース直後に足裏を火傷してしまったということも中高生の体験談としてよく聞かれます。短距離スパイクは長時間トラックを走行することを考慮されていません。そのため、火傷をしてしまいました。
さらにグレードの高い短距離スパイクで走ればプレートの硬さなどから自身が怪我する他、スパイク自体もすぐに壊れてしまいます。競技者自身の足、スパイクの品質を保つためにも適性を守ったスパイク選びが必要です。
ミズノのおすすめ陸上スパイクまとめ
今回はミズノのスパイクについて紹介させて頂きました。ミズノも他のメーカーと同様に種目毎に様々なスパイクを展開しています。他のメーカーはトップモデルは売り切れが多いですが、ミズノは比較的に入手しやすいです。
日本人向けに作られており、ワイドモデルの展開がある為足型で履けるメーカーが無い方は試してみてはいかがでしょうか。