陸上スパイクは種目ごとにプレートの形状やピンの配置などが異なっており、間違ったものを選んでしまうと記録が伸びなかったり怪我の原因となったりします。本記事ではアシックス(asics)の陸上スパイクの着目し種目ごとにおすすめのスパイクを特徴を踏まえて紹介していきます!スパイク選びに困っている、選び方が分からないという方は参考にご覧ください。
アシックスおすすめスパイク全一覧
商品 | トラック種目適正 | フィールド種目適正 | 詳細 |
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100m~400m | ‐ | ||
100m~400m | ‐ | ||
100m~200m | ‐ | ||
400m~800m | ‐ | ||
800m~10000m | ‐ | ||
800m~5000m | ‐ | ||
1500m~10000m | ‐ | ||
100m~400m | ‐ | ||
100m~10000m | ‐ | ||
– | 走り幅跳び/棒高跳び | ||
– | 三段跳び | ||
– | 走り高跳び | ||
– | 走り高跳び/やり投げ | ||
– | やり投げ | ||
– | 砲丸投げ/円盤投げ/ハンマー投げ | ||
– | 砲丸投げ/円盤投げ/ハンマー投げ |
陸上スパイクの選び方のコツ
使用場所で陸上スパイクを選ぶ
陸上トラックスパイクは種目毎の種類以前に土グラウンドで使うのか、陸上トラックで使用するのかで選ぶ必要があります。土グラウンドで使用する場合は、オールウェザーと土兼用モデルを選ぶと良いでしょう。兼用モデルは土のグランドでの使用も前提となっている為、オールウェザー専用スパイクに比べて足に優しいものがほとんどです。
中学生や高校生に主に該当すると思いますが、学校の校庭が主な練習環境になっている方、中学校や高校入学から陸上を始めるという方はオールウェザーと土兼用モデルを選ぶと良いでしょう。
プレート(靴底)のタイプで選ぶ
陸上スパイクの靴底はプレートと呼ばれています。陸上スパイクと言えばトラックに突き刺すピンのトゲトゲのインパクトが強いですが、プレートはピンと同様に走行時の推進力を得るために重要な役割を担っています。
陸上スパイクのプレートにもざっくりと初心者向けと上級者向けのプレートがあり、見分け方としては1枚のプレートで靴全体を覆っているものが上級者向け、2枚に分かれているのが初心者向けとされています。
同じ1枚のプレートでもスパイク毎に硬さが変わります。プレートは硬い程、大きな反発を得ることが出来る為、タイムを出したいなら硬いプレートを選ぶ傾向にありますが、筋力がないとプレートを曲げる事が出来ないので、自分の筋力や体格と相談しましょう。
私はスパイクを選ぶ時にプレートを硬さをチェックしていました。現在のスポーツショップに並んでるスパイクもチェックしましたが、SONICSPRINT ELITE 2が硬いと感じました。
ピンの長さや配置は?
陸上スパイクを選ぶ上のポイントとしてピンの長さや配置をポイントに置いていると話す方をよく見かけますが、個人的にはそこまでのポイントではないと考えています。
ピンは長ければ長い程負荷が高く上級者向けとされていましたが、桐生選手がピンレススパイクを履き始めたり、そもそも上級者向けのスパイクは固定ピンがほとんどの為、選びようがなくなっているという背景もあります。
競技種目で選ぶ
当たり前かもしれませんが、メーカーはそれぞれの種目に合わせてシューズの開発を行っています。当然ですが、自分が選んだ種目のスパイクを購入する方がほとんどですが、中学生や高校生によくある事例ですが、100m~200mを専門としている生徒に顧問から突然400hに出場してくれと言われるような場合があります。
陸上競技は個人競技ですが、学生の大会では入賞すると学校毎に得点がはいり、総合優勝を争います。総合優勝を狙う為には多くの種目に選手を出場させることが絶対条件です。そのため専門外の種目の出場と言った自体が起こります。初心者向けのスパイクはトラック種目全般を網羅している為、競技レベルに関係なく一足持っておいても良いでしょう。
アシックスの短距離におすすめのスパイク
asics JETSPRINT 2
推奨種目 | 100m~400m 110mH~400mH | 定価 | ¥ 25,300円 |
素材 | 合成繊維 | 重さ | ‐ |
おすすめポイント
JETSPRINT 2は桐生選手の使用モデルを元に開発されたスパイクであり、プレートの反りが少なく足をフラットに接地しやすい設計になっています。ピンの本数は5㎜ピンが4本と最小でピンの抜き差しのロスが限りなく少ない為、回転速度は上がりやすいでしょう。
プレートは硬めであり、フラット接地を前提に設計していることから上級者向けのスパイクとして紹介をさせて頂きます。
asics CYBERBLADE 16
推奨種目 | 100m~400m 110mH~400mH | 値段 | ¥ 19,800円 |
素材 | 合成樹脂/人工皮革/合成繊維 | 重さ | – |
おすすめポイント
固定ピンと取替ピンが混ざったスパイクであり、購入時には8㎜ピンが付属しています。一昔前に流行ったバイパーピンの取付が可能です。
ピンが多くしっかりとグリップして走ることが出来ます。母指球の部分にピンが2本集中しており接地時の安定性が増します。ひもは無くベルトのみで固定するタイプであり、着脱はかなり楽ですが好き嫌いは分かれます。
asics SONICSPRINT ELITE 2
推奨種目 | 100m.200m | 定価 | ¥ 27,500円 |
素材 | 合成繊維 | 重さ | – |
おすすめポイント
ピンの本数は5㎜ピンが4本と最小でピンの抜き差しのロスが限りなく少ない為、回転速度は上がりやすいでしょう。プレートはかなり硬い為筋力に自信が無い方には扱いにくい設計であり上級者向けのスパイクとなっています。
アシックスの中距離におすすめのスパイク
asics COSMORACER MD 2
推奨種目 | 400m~1500m | 定価 | ¥ 19,800円 |
素材 | 合成繊維 | 重さ | – |
おすすめポイント
一見短距離用スパイクにも見えるようなデザインですが、中距離用のスパイクになります。中距離の競技特性的にスプリント力と持久力の両方が必要になります。COSMORACER MDはスピードトレーニングにも対応できるポテンシャルを持っていながらも、FLYTEFOAMというアシックス開発の素材を使っており軽量ながら高いクッション性を持っているスパイクです。
asics GUN LAP 2
推奨種目 | 3000m障害 800m~5000m | 定価 | ¥ 16,500円 |
素材 | 合成繊維/合成樹脂/人工皮革 | 重さ | – |
おすすめポイント
3000mSCをメインとした珍しいスパイクです。全体的にメッシュ素材となっており、排水性を高めるべく、排水穴が開いていることが大きな特徴です。3000mSCは陸上競技の中でも過酷なであり長距離を走りながら障害物を越える為、3000mSCをメインに見据えたGUN LAP 2のクッション性は高いと言えます。
アシックスの長距離におすすめのスパイク
asics COSMORACER LD 2
推奨種目 | 1500m〜10,000m | 定価 | ¥ 19,800円 |
素材 | 合成繊維 | 重さ | ‐ |
おすすめポイント
アシックスの長距離スパイクのトップモデルです。対応種目は1500m以上のトラック種目に対応しており、専門種目を長距離と設定している方はCOSMORACER LD 2を1足持っていれば基本的には対応可能です。
10000mまで対応していることもあり、クッション性が高く履いた感覚がスパイクというよりもランニングシューズに近いという意見もあるので、短距離の方でもけが予防にアップの過程で履いたり練習時に扱うことも良いでしょう。
asics HYPER LD 6
推奨種目 | 1500m~10000m | 定価 | ¥ 15,180円 |
素材 | 合成繊維/合成樹脂/合成繊維 | 重さ | – |
おすすめポイント
初心者~中級者向けのモデルの為、足の保護を優先した作りになっています。始めたばかりで筋力に不安がある方におすすめのスパイクとなっています。対応種目として1500mも含まれていますが、スプリント力も求められる中距離を走るにはクッション性が高過ぎる為スピードが出しにくいという保護力が裏目に出てしまう面もあります。
アシックスの跳躍におすすめのスパイク
asics LONG JUMP PRO3
推奨種目 | 走り幅跳び/棒高跳び | 定価 | ¥24,200円 |
素材 | 合成繊維/合成樹脂 | 重さ | – |
おすすめポイント
走り幅跳びは跳躍の花形の種目ですが、靴の中に砂が入ってしまうという悩みを抱えた方は多いのではないでしょうか。ロングジャンププロ3は履き口がソックスの様になっていて砂の侵入を防ぐことが出来ます。アッパーにHL-0メッシュを採用しておりフィット性がかなり高いスパイクとなっています。
asics TRIPLE JUMP PRO3
価格 | Amazon扱いなし |
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Yahoo! 18,640 円~ | |
楽天市場 18,640円~ |
推奨種目 | 三段跳び | 定価 | ¥24,200円 |
素材 | 合成繊維/合成樹脂 | 重さ | – |
おすすめポイント
アッパーにHL-0メッシュを採用しておりフィット性がかなり高いスパイクとなっています。ピンの配置やデザインはロングジャンププロに似ていますが、幅跳びよりも足への負荷が高い三段跳び様の仕様になっており、クッション性が高くなっていることが特徴です。幅跳びと併用するには少し重いのでおすすめは出来ません。
asics HIGH JUMP PRO2
推奨種目 | 走り高跳び | 定価 | ¥ 26,400円 |
素材 | 合成繊維/合成樹脂 | 重さ | – |
おすすめポイント
アッパーにHL-0メッシュを採用しておりフィット性がかなり高いスパイクとなっています。ソール部分がサメ肌の様にザラザラとしていて、グリップ力をあげています。足首にベルトが付いており競技中の足のブレを抑制してくれる設計になっています。踵にピンが付いている為やり投げのスパイクとして代用することも可能です。
asics HEATFLY
価格 | Amazon扱いなし |
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Yahoo! 14,652円~ | |
楽天市場 14,652円~ |
推奨種目 | 走り高跳び/やり投げ | 定価 | ¥16,280円 |
素材 | 合成繊維/合成樹脂/ | 重さ | – |
おすすめポイント
HEATFLYの特徴は推奨種目が走り高跳びとやり投げと多面的な活躍をするスパイクであり、それぞれのトップモデルよりも安価で購入することが出来るエントリーモデル的な立ち位置のスパイクです。とくにお勧めしたいのは十種競技などの混成選手です。
アシックスの投擲におすすめのスパイク
asics JAVELIN PRO3
価格 | Amazon扱いなし |
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Yahoo! 21,890円~ | |
楽天市場 15,983円~ |
推奨種目 | やり投げ | 定価 | ¥ 27,500円 |
素材 | 合成繊維/合成樹脂 | 重さ | – |
JAVELIN PRO 3のおすすめポイント
asics製のやり投げ専用スパイクです。アシンメトリーなデザイン設計になっており、踏切足側のスパイクはハイカットのなっていて、投擲時の衝撃から足首を保護してくれます。右投げ用と左投げ用で型番が違います。
asics THROW PRO2
価格 | Amazon扱いなし |
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Yahoo! 13,990円~ | |
楽天市場 17,600円~ |
推奨種目 | ハンマー投げ/砲丸投げ/円盤投げ | 定価 | ¥ 17,600円 |
素材 | 合成繊維+合成樹脂/人工皮革 | 重さ | – |
asics THROW PRO2のおすすめポイント
asics製の投擲シューズです。スロープロ2を1足持っていることでサークルから投げる競技全般的に対応することが出来ます。大きな特徴はシューズの中部にある大きなベルトとasics特有のHL-0メッシュを使用しておりフィット感が高く投擲時の靴内のブレを抑制してくれます。投擲シューズはメーカーから何種類も展開がない為、ランニングシューズ等普段からasicsの選んでいる方におすすめです。
asics HEAT THROW
価格 | Amazon 17,600円~ |
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Yahoo!扱い無し | |
楽天扱い無し |
推奨種目 | ハンマー投げ/砲丸投げ/円盤投げ | 定価 | ¥ 12,100円 |
素材 | 合成繊維 | 重さ | – |
おすすめポイント
asics製の投擲シューズです。スロープロ2を1足持っていることでサークルから投げる競技全般的に対応することが出来ます。HEATTHROWは投擲シューズの中ではエントリーモデルという立ち位置のシューズです。競技を始めたばかりの選手や混成選手におすすめです。
アシックスの初心者おすすめスパイク
asics HEATFLAT FR 7
推奨種目 | 100m~1500m 跳躍等 | 定価 | ¥ 13,750円 |
素材 | 合成繊維 | 重さ | – |
おすすめポイント
対応種目が幅広く、陸上競技を初めてまだ種目も決まっていないという方にもおすすめのスパイクです。オールウェザーと土トラック兼用の為、練習場所が土トラックの場合でも使用可能です。
注意点としては土で使用する場合、短距離をする場合、長距離を走る場合のそれぞれでピンの種類・長さを入れ替える必要があります。持ち運ぶ際にはピンとピン回しをセットで持ち歩きましょう。
asics EFFORT MK
推奨種目 | トラック種目全般 | 定価 | ¥ 10,230円 |
素材 | 人工皮革、合成繊維 | 重さ | – |
おすすめポイント
トラック種目全般に対応しているオールラウンドなスパイクであり、種目がまだ決まっていない方におすすめです。プレートがかなりフラットであり、クッション性が高い為ランニングシューズに近い足入れです。私自身も陸上を始めた当初使っていました。初心者の方向けと聞くとスピードが出ないのでは?と疑問に思うかもしれませんが、ピンの長さを調整する事でスプリントに対応することが出来ます。
余談ですが、毎年型落ちで売られる確率が高く、本記事で紹介している金額よりもグッと安く購入できる場合があります。
種目特性を無視したスパイク選びでどうなる?
今回は種目別のスパイクを紹介させて頂きますが、陸上スパイクであればどの種目に使ってもいいのでは?と疑問に持つ方もいらっしゃるでしょう。
運動自体が無酸素運動と有酸素運動と分類されるように、陸上スパイクにも競技の適材適所に応じて仕様が変わっています。物理的には長距離スパイクで短距離種目に出場することは可能です。
ですが、短距離スパイクに比べて長距離スパイクは足を保護する目的や軽量化などがされており、それぞれの種目で異なるスパイクを履くと記録は狙いにくいでしょう。
特性を無視すると怪我のリスクも
1500mに出場する際に100~400m用のスパイクを着用してレースに望んだところ、レース直後に足裏を火傷してしまったということも中高生の体験談としてよく聞かれます。短距離スパイクは長時間トラックを走行することを考慮されていません。そのため、火傷をしてしまったということです。
さらにグレードの高い短距離スパイクで走ればプレートの硬さなどから自身が怪我する他、スパイク自体もすぐに壊れてしまいます。競技者自身の足、スパイクの品質を保つためにも適性を守ったスパイク選びが必要です。
アシックスのおすすめ陸上スパイクを種目別に紹介まとめ
いかがでしょうか。今回は種目別にアシックスの陸上スパイクについて紹介させて頂きました。アシックスは日本人向けの商品が多く海外製のスパイクのように履き手を選ぶような事は少ないです。また技術力についても陸上スパイクからピンを無くしたのはアシックスが最初であったりと海外にも負けない技術力を持っています。
スポーツショップでも売っている確率が高く、一部商品を除けば海外製のスパイクに比べて購入しやすいので気になった商品が御座いましたら見に行ってみてはいかがでしょうか。