本記事ではゲームプレイ=ゲーミングチェアが最適と思われがちですが、実際はオフィスチェアがお勧めな理由を解説しており、他の種類のイスは何が良くて何が悪いかにも触れています。また、お勧めのオフィスチェアの種類や選び方についても解説しております。
そもそもどんなチェアがあるのか
パイプ椅子
入学式や卒業式を始めとする式典で座ったことがある方は多いのではないでしょうか。パイプ椅子の導入のメリットとしては安い事と普段使わない時には畳んでおける事が挙げられます。常設してそこで作業するという前提では作られていない為、単純なイスとしての機能は低いと思われます。
ダイニングチェア
名前の通りダイニングで利用すること前提として作られたチェアです。インテリアとしてとてもおしゃれですが、長時間のゲームプレイや作業には向きません。文頭でも記載している通りダイニングでの使用が目的のためクッション性が低い、また体制を変えたりが難しい為ゲーム向けに購入はお勧め出来ません。
ソファ
イスの紹介の中に含めることに違和感はありますが、前に紹介したパイプ椅子とダイニングチェアに比べると優秀な為、紹介させて頂きます。
ソファはプレイするゲーム次第ではかなり優れいていると思います。ソファはくつろぐ前提で作られているものが多い為、長時間の使用に優れています。コントローラーを握って画面をみてプレイするゲームは向いていますが端末を持ってプレイするゲームは肘掛けの機能が弱い為腕が疲れてしまいます。
ゲーミングチェア
皆様がゲーム用のイスと聞いて一番に連想するのはゲーミングチェアではないでしょうか。有名実況者が使っていたり、テレビCMも打つなどプロモーションにかなり力を入れているイメージです。
個人的な評価は普通のイスよりいいけど、ゲームのためにわざわざ買うかというと難しいといったところです。広告やホームページを見ると「180度のリクライニング」「フットレスト搭載」という売り込みをよく目にしますが、フルフラットにリクライニングはゲーム中には必要がないと思います。休憩目的であればしっかりとベッドで休みましょう。フットレストについてなのですが、あると嬉しい機能ですが、これもゲーム中には不要だと思います。フットレストを展開してプレイする状態では座椅子に座る事と大差ない為、イスを購入するメリットとして薄いです。
オフィスチェア
筆者が一番お勧めするものはオフィスチェアになります。お勧めする理由としては長時間の作業を前提に作られており、耐久性があり人間工学に基づいて設計されているため座り心地も良いと思います。
選ぶ基準としてはJOIFA(日本オフィス家具協会)の認定がされたものを選びましょう。オフィスチェアの中にも「ロークラス」「ミドルクラス」「ハイクラス」とクラス分けがあります。
ロークラス
見た目的にはTHEオフィスチェアという感じでデザイン性と機能面は最低限のスペックというイメージです。このクラスのチェアの場合はまだオフィスチェアならではの恩恵を受けるには少し弱いです。
ミドルクラス
このクラスになるとある程度デザイン性や機能面に個性が出てきます。肘が稼動したり、座面が動いたりと体系に関係なく利用できます。
ハイクラス
メーカー的にもかなり力を入れて作っている商品になります。デザイン性や機能面は他を凌ぎます。このクラスまで来るとオフィス家具業界にいない方でも商品の名称が上がって来たりします。プレイ時間が長ければ長い人ほどこのクラスをお勧めします。
導入にあたって気を付けたいこと
イスを導入するにあたって、部屋のスペースの兼ね合いだったりと気を付けたい所が何点かあります。
キャスターと床の相性
オフィスの床はタイルカーペットがほとんどです。その為キャスターの素材はナイロン製(プラスティック素材)がほとんどです。ですが、ゲームのプレイ拠点はほとんどの方は自宅になると思います。ナイロン製のキャスターはフローリングだと滑りすぎてしまい、ラグの上だと滑りが悪くなったりと床との相性で機能が死んでしまいます。
かの有名なゲーミングチェアのAKRacingのアジャスターもナイロン製が標準搭載されています。
アジャスターを取替る
メーカー次第ではフローリング用のキャスターやアジャスターベースを購入できる場合があります。ホームセンター等で売っているキャスターが使える場合でもメーカーから売り出されているもの以外は耐久性の問題が不透明な為使用は控えておきましょう
床にマットを敷く
キャスターを変えるのではなく床の方をイスに合わせる作戦です。マットの厚さにもよりますが床の保護の役割も果たせる為、賃貸にお住まいの方におすすめの方法です。注意点としてはサイズが大きすぎるとカットが必要になり、逆に小さすぎると稼動領域が狭くなりマットと床に段差が出来て危ないです。購入前にはサイズ感に注意しましょう。
照明の位置
一般的なイスの座り方であればそこまで問題にはなりませんが、リクライニングを深く倒して背もたれに寄りかかりながらプレイする場合、照明が目に入るという問題が出てきます。光拡散カバーを使用したり、間接照明に切り替えることで照明の問題は解決することが出来ます。
番外編
ビーズクッションってどうなの?
ビーズクッションは代表として無印良品の「人をだめにするソファ」や「yogibo」があります。個人的にはゲームに利用することはありだと思います。一般的なデスクに合わせて利用することは難しいですが、スマホゲームやスイッチ等をプレイするには十分だと思います。
ハイクラスのオフィス家具を手に入れる方法
結論から行くと中古品がお勧めです。大企業が移転する際には数千脚単位で不要なイスが出てきます。企業的にそれをすべて廃棄費用をかけて捨てるくらいならば、買取業者に引き渡すことで経費削減ができることが背景にあります。
中古品ではれば定価の半額以下で購入できる場合がある為、5万程度のゲーミングチェアを購入予定の方は一度中古のオフィスチェアも検討してみてはいかがでしょうか。
筆者がおすすめするイス3選
アーロンチェア
有名なチェアであり、色々な漫画作品にもそれっぽいイスがよく登場したり、漫画家の中でも愛用者が多いと聞きます。機能的にも「前傾チルト」があり前方方向に5度傾きます。その機能があることで、イスごと前のめりになり作業することが出来ます。
エルゴヒューマン
エルゴヒューマンは全体がメッシュでスタイリッシュなイスです。座面の昇降や肘掛けの昇降をすることで、それぞれの人の体型に合わせるイスは数多いですが、背もたれの高さも変えることができる為、より自分好みの座り心地を実現することができます。
リープチェア
筆者が個人的に使用している為、紹介させて頂きます。選定の理由は座面の広さにあり、あまり行儀の良い行動ではないですがイスの上であぐらをかいて作業しています。国産メーカーは身長が170前後の男性の体型を基準に作られていますが、リープチェアはスチールケースという海外のメーカーの為大きめに作られています。
まとめ
ゲームプレイという視点にフォーカスしてイスの紹介をさせて頂きました。筆者目線でおすすめするランキングは以下になります。
- オフィスチェア
- ゲーミングチェア
- ソファ
- ダイニングチェア
- パイプ椅子
オフィスチェアに関しては座る時間が長ければ長い程ハイクラスなモデルがマッチします。オフィスチェアと検索すれば定番商品が何品か出てきます。オススメの選び方としては【座る時間】×【1万円】という予算の算出の仕方です。
例えば一日8時間座る時間があるとすれば定価が8万円程度のクラスがお勧めです。とは言えもう少し安価に抑えたい場合は中古品を選びましょう。また実物を視座したい場合はメーカーのショールームにいくよりも中古屋さんに行ってメーカーに関係なく色々試してみると良いと思います。